Diary いちごの花・・・・・・Page13 「日本人であるということ」 わたしの家から自転車でのんびり20分ほど行ったところに、「ちひろ美術館」があります。 近くにあると「いつでも行ける」と思ってしまって、 前回からもう12年もたってしまったこの夏、久しぶりに訪れました。 改装されてきれいに見やすくなった館内を見て回り、 そろそろ閉館時間という頃になって、この本が置いてあるのに気がついて、手に取り 読み始めたら、はっとして、その場を離れがたい気持ちになりました。 その日は猛暑日だったため、 「はやくコンビニへ行って飲み物を買おうよ」と子供にせかされ 結局ミュージアムショップで、購入して帰ることにしました。 この本は、いわさきちひろさんの絵とともに、 井上ひさし氏が日本国憲法を子供にもわかる平易な言葉で解説してある本です。 自国の憲法ですから、当然一度は読んだり習ったりしてきたわけですが、 こうして子供にもわかる言葉で、その「こころ」を読み解いていくと まさしく、日本人であることの幸せを感じずにはいられませんでした。 とくに、平和主義の精神を表している「憲法 前文」と「第9条」は感動的で 日本人がここへ到った経緯を思うと、涙がこみ上げてきました。 考えてみれば、私自身はギリギリ親が戦争体験者で、 親の口から戦争の話を聞けた最後の世代のようなものです。 私の両親は、ちょうど学童疎開していて悲惨な被害を免れ、終戦をむかえました。 それでも、親元を離れ田舎へ疎開し、食べる物がなかった、音が怖かった、 農家に食べ物をもらいに行った、といった話をしてもらいました。 私の年齢でやっとその程度ですから、 もう少しお若い方達はご両親も戦後生まれですよね・・・・・・ 今も、世界中でなくなることのない戦争。 人はなぜ同じ過ちを繰り返すのでしょう。そしてなぜ人間は忘れてしまうのでしょう。 それは、伝えることを怠っているからにほかなりません。 でも、自分の体験していないことを伝えるのは難しい・・・・・ 何より、説得力がありません。 だから、子供にこの素晴らしい憲法の話をしてあげよう、私はこの本を読んで そう思いました。 「人の命を奪ってはいけない」 「人の暮らしを壊してはいけない」 そんなことは、話せば小さい子供だってわかるのです。 日本は、それを国レベルで宣言している素晴らしい国です。 「日本ってすごいでしょ?」「日本人ってえらいでしょ?」 だから そういうスゴイ国の国民として、覚悟をもって生きていきなさいと。 井上ひさしさんはこの本の中で、「憲法第9条は世界中の人の憧れです」と おっしゃっています。 私はこれまでも、「日本人って得だなー」とか「日本人でよかったわ!」と 感じる機会は何度もありましたが、 この本を読んで、生まれて初めて日本人であることを誇りに思いました。 そして、この本は、子どもに向けて書かれたものですが まず読まなければならないのは、私たち大人なんですね。 |
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| 私は 決して偏った政治思想を持っているわけではなく 子どものために 未来を案じる母親の一人に過ぎませんが この平和憲法を 簡単に変えたりしてはいけないと 深く心に刻んだ、暑い暑い夏でした・・・・・・ ちひろさんの子どもの絵を見ていると 自分が娘を産んだ時の感動がよみがえり 鼻の奥の方が、ツンとして来ます・・・・・ |
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| ちひろ美術館には、愛らしい子どもの絵はもちろんですが 第2次世界大戦とベトナム戦争を背景にした戦争に関連する作品や文章の展示がたくさんあります。 場所は、東京都練馬区と信州の安曇野にあります。 練馬区の方は、ちひろさんの自宅跡に建てられていて、 授乳室や子どもを遊ばせる部屋もあって、赤ちゃん連れでも安心です。 ご紹介した本は、講談社から出ている「子どもにつたえる日本国憲法」です。 みなさんも、ぜひ一度読んでみてください・・・・・・ |
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Diary いちごの花・・・・・・Page14 「わたしのギター」 家事や子育てじゃない「自分の時間が欲しい・・・・」 「仕事以外の趣味をみつけたい」 なんて どんなに毎日充実していても、きっと、一度は考えるものです。 私の教室にも、 お勤めをしていても、小さいお子さんがいても、「空いた時間でやりたいので」と、 キルト作りを習いにいらっしゃる方が増えました。 わたしは、元来飽き性で、何かが長続きしたためしがないんです。 でも、 たったひとつだけ、ずっと持ち続けている「夢」みたいなものがあって 自分のなかでは、「きっといつかやってやる!」と 大きいような小さいような「野望」を抱きながら、日々暮らしてきたものがあります。 それは、、、、、、「楽器が弾けるようになること」! 「私、最近、仕事以外のことしてないなー」と、ふと思った瞬間に 人間って不思議ですよね・・・・・・時間がなくなればなくなるほど、 必要のないことしたくなるんですよね。 だから・・・・・・「楽器だ!・・・・・楽器!」 何にしようかなー・・・・・ 今まで触ったことのある楽器は、 ピアノとギター、それにハーモニカとかピアニカ、リコーダーぐらい。 ピアノは、子どもの頃5〜6年も習っていたのに、 私は結局楽譜が読めるようにならなくて、全く上達しませんでした。 ギターは中学生のころ少しだけ、兄のフォークギターを勝手に使って。 バイオリンやサックスなんかも憧れるけど。 でも、音が大きく出るものは、夜にしか出来ない私には無理・・・・・ |
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「うん!やっぱりギターだ!ギター!ギター!ギター!」 いつもながら、思いついたら即行動の私。 さっそくギターを買うことにしました。 音楽関係の仕事をしている兄に頼んで 私に合う 小さめでネックの細いギターを注文してもらいました。 「来たよ」と兄から連絡が来た土砂降りの雨の日、わたしのギターがやってきました! いくつになっても、自分専用の何かが届くのは わくわくして、何とも言えない楽しい気持ちがするものです。 今考えると、 素人って怖いなーって恥ずかしくなってしまいますが 弾けもしないのに、まずギターをオリジナルにカスタマイズ。 メタリックシルバーだったペグやピンを私好みのクリーム色やゴールドのパーツと交換してもらいました。 有名ブランドの高額な夫のギターとは違って、わたしのはお手軽価格のものですが それでもわたしは至極満足。 だってイメージにピッタリなんだもの! みなさん「ティファニーで朝食を」っていう映画、ご覧になったことありますでしょ? オードリー・ヘップバーンが高級宝飾店ティファニーの前で、パンをかじるシーンが有名ですが |
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| 私が一番好きなのは、 アパートメントの窓辺に座って、ギターを爪弾きながら ヘンリー・マンシーニの名曲「ムーンリバー」を歌う場面です。 長く細い指で、さり気なく奏でるギター・・・・目標はアレです! まあ、指の長さやその美しさは比べる次元にないとして さっそく練習開始です! 「今日から弾ける」 「10分で弾ける」などのうたい文句のついた本を 数冊購入してきて、やってはみるものの、 当然、弾けるようになど、なるわけございません!! 結局、ギターを始めてクローズアップされたのは 自分の「覚えの悪さ」と「左手の不器用さ」でした・・・・・・ でも、いいの。 ちょっとだけ、夢を見られた・・・・・・ 弦にさわれば、いい音が出るし、これは私だけの専用のギター。 今日もひとつだけ覚えたコード、明日には忘れちゃってるかも・・・・・・ でもまた明日覚えればいい。 だってこれはわたしのギターだもの! |
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Diary いちごの花・・・・・・Page2 「やっつけろ!糸くず」 好きなことを仕事に出来る人は幸せだ。 私は、自分をその一人だと思っていて、実際仕事に行くのがイヤだったことは今まで無い。 大好きな布や雑貨に囲まれて、好きな音楽をかけて自分のお店で仕事をするのは幸せで、 ありがたいことだとつくづく思う。 ほぼ100%に近いこの幸福の中にあっても どうしても許せないものがひとつ・・・・・・・・・・それは、「糸くず」。 私は糸くずが大嫌い。 考えてみれば、扱っているのが布なんだし、布はもともと糸から出来ているのだから 縁が切れる訳がない。 私の体には、常に糸くずがついている。 布を切るのが仕事だから、体の前面、両腕には常時糸くずが付着。 全部取ったつもりでも、脱いだ服を見ると1本もついていないということは絶対にない。 濃い色の洋服を着ていると、白の糸くずがよく目立つ。 これがまた特に貧乏くさい・・・・ 自分につく糸くずも許せないが、 作っているパッチワークの作品についている糸くずも、悩みのタネだ。 見つけたら間髪を入れず、すぐに排除。 その時、振って落とそうとしたり、テープでペタペタしてはいけない。 振ると、布の端からどんどん糸くずが生まれて増殖してしまう。 1本1本、指でつまんで取るのだ。 パッチワークのキットを袋に詰めるときも、 小さな糸くずが気になってしょうがない。 いちいち取っていると時間がかかってしまうが、 ついているのを見つけたら、取らないと気が済まない。 せっかくテープで止めて口をしめたのに、たった1本の糸くずのために テープをはがして、やり直す・・・・・ 教室の生徒さんが 「先生見てください、この前の出来上がったんですよ!」 と完成したキルトを広げる・・・・・・ 「あらー、可愛いのが出来たじゃな〜い。上手に縫えてるわよ〜」 とニッコリ笑いながら 手はしっかり表面の糸くずを次々とつまんでいる。 家具の上のホコリを、人差し指でピっとやるお姑さんみたいで、 これはかなりいやらしい。 感じ悪いから、やめようとは思っているが、 糸くずを見ると取らないではいられない。 私の毎日は、糸くずとの戦いだ。 糸くずは、すべての布製品の価値を下げる。 だからやっつけろ、糸くず! 今日も私は2本の指で、糸くずをつまんで捨てるのだ。 |