大きいキルトを作るに際し.1

ベッドカバー・・・・・・
キルト作りを始めたら、やっぱり1枚は作ってみたいもの。
出来上がった時の達成感は、そりゃもう、小物の比ではない。
正直、完成した瞬間は、 紙ふぶき、万歳三唱! 心の中ではエレクトリカルパレードです。

完成したものはまるで子供のごとき可愛さ、それを作り上げた自分自身も、無性に愛おしくなって、「わたし、すごいかも」と、あらぬ勘違い。
これは、やってみればわかる。もう次も絶対大きいの。出来上がってもいないのに、もう次の計画が進行中。
とにかく一度出来上がると、癖になって、やめられなくなる。
ベッドカバーなんて、そんなにたくさんあっても仕方がないのだけど、でもなんでだか作りたくなってしまう。
そんな楽しくて魔力いっぱいの大きなキルト作り。
じゃあ、そんなに良いものなら、いつでも誰にでもお奨めするのかというと、実は、そうでもない。
私も大物が好き。出来れば大きいものだけ作っていたい。
でも、手縫いにこだわって物を作る私が日々実感しているのは、手で作るって、思いのほか時間がかかって、大人が普通に生活していると、意外と縫う時間なんてそんなにとれない、っていうこと。
実際、私自身も、未完成のベッドカバーは複数枚。途中で止まったまま、もう何年も熟成させちゃってる。
やめたわけではないし、いつか続きをやるつもりではいるけど、再開の見込みは立っていないし、立ち戻れるかどうかは微妙。
当然だけど、大きいものは小さいものに比べて時間も材料費もかかるのです。出来上がらなかった時のダメージは、これも小物の比ではない。
だからこそ、大きいものほど綿密な計画と、心構えが必要だと、 私自身改めて思う。
やみくもに、その時の気分や思いつき、何かに感化された盛り上がりとか、いわゆる「ノリ」で始めないほうが良いと思う。
まず、まったく今まで針仕事をしたことがなかった人の第一作目には、私だったら勧めない。
何か適度な大きさ(1m角未満かな・・・)のもので、プロセスを知ってからのほうが安全。
しかしながら、全く初めてではないにしても、性格的に大物に向かない人もいるし、とにかく、家に居て、じっと座っている時間がコンスタントにとれない人は圧倒的に不利。
結局出来上がらなかった途中のものって、実際何の役にも立たないし、「あれが途中」という意識が、ジクジクと亡霊のように自分を苦しめ、何か新しいものを作り始めるたびに、「あたしを先に作って~」と、地面から手が伸びてくるよう・・・
そんな、さむ~いネガティブ思考に苦しめられるかも知れないとわかってからも尚、それでもやっぱり作りたい!と思った時は、じゃあ、どうすればいいかというと・・・

次回へつづく
 

 

2012-11-08 | Posted in 読みもの | タグ: Comments Closed 

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