針のこと.4(最終回)

針仕事をする時、みなさんどこでやっています?
椅子に座っているのか、カーペットの上に座っているのか、それとも立って?(笑)
あぁ、これはネ、昔お店の営業中にたまに立って縫っていたこともある私みたいに特殊な環境では有り得なくもないってだけで、だいたい椅子に座るか、床に座るかしてやっていると思うけど、いつもだいたい同じ場所ですか? 定位置が決まっているのかしら?

もし、縫い物で肩がこって困っているなら、まず場所を変えてみるといいと思うの。
肩こりがまったくない私、実は針仕事をする決まった場所というものがありません。
椅子にも座るし、床にも座る。堅い木の椅子だったり、ソファーみたいな柔らかい椅子の時もあるし背もたれのある椅子、背もたれのない椅子、前にテーブルがあったり、何もなかったり。床に座っても、下はカーペットだったり、木のフローリングだったり。座布団があったり、無かったり。横座りしたり、体育座りだったり、足を伸ばしていたり、曲げていたり。
いろんな姿勢でやってみるし、いろんな格好で縫える。
それはね、大事なことがクリア出来ているからなの。

縫い物を快適に進めるために、気をつけなくちゃいけないのは、
目と手元の距離 これだけです。
でも、いつも気持ちよくスイスイ縫えていて何の問題もない人は下手に意識しないで、今の状態を維持して下さいね。
首や肩が凝って、縫うことは好きだけど、どうも体調が悪くなっちゃって・・なんて人は、手の位置を高くするか低くするか調整してみてみるといいと思います。
まず、手の下に何か安定するものを置いてみる、本とかクッションとか何でもいいから。
おしりの下に何かあてて、目線を高くしてみるのもいいかも。いつも同じ場所で自分の席みたいに決まっている場所、そこが一番いいのかもしれないし、もしかして
そこがいけない のかも。
試しにほかの場所で、ほかの姿勢で縫ってみましょう。
でも
元来、肩が凝る人は、やり過ぎの傾向にあるの、しかもそれに気づいていない。
みんな いったいどれくらいやってるのかしら?私はね、飽き性だからまず1時間やると飽きちゃいます。
ふー とか言って、別のことしてまた戻って来て、トータル2時間もやればもう充分。
体はぜんぜん凝ってないけど、この辺でやめておくのがいいでしょうね。
どんなに好きなことも、やり過ぎは良くないわ・・・

好きなればこそ、限界を超えてしまうってことがあって
私は16年間お店に立っていた間に、腱鞘炎などでドクターストップかかった方3人にお会いし、そのうちのお一人は、手術もされていた。キルト作りが原因で、よ。
悲しすぎる・・・好きで好きでたまらないのに、もう出来ない。出来ないのはわかっているけど、「見て楽しみます」と、笑ってたくさんの布を買って帰られた・・・
私は心の中で号泣、気持ちの持って行きようがなかった。
楽しくて、心まで癒してくれる針仕事が、牙をむいて、体を蝕む瞬間。
そこまではいかなくても、ずっと同じ姿勢で長時間目と手を使い続けるのは決していいことではないんだから。つい時間を忘れてやり過ぎちゃう っていう人は、アラームかけておきましょ!2時間以上やっちゃ駄目~(笑)
それから最近は、ベビーキルトを手作りして下さる方も増えたけれど、くれぐれもお腹が大きい時の針仕事は、気分のいい時だけにして下さいね。
夜更かしも、ほどほどに。

あー、また少し針から話が飛んじゃったわ。
でも 道具としての針の話はそんなに興味をそそられないけど、みんなこれには耳が大きくなるんじゃないかしら?

針目の大きさ

自分の針目が、大きいのか小さいのか、気になるみたいね、みんな。
わたしー??どうだろう、あんまり人と比べようと思ったことないかも。
そう思えるのは何故かっていうとね、私は『わたしの理想の針目』っていうのを、ちゃんと持っているからなの。
針目は、大きいか小さいかなんて、そんな単純な基準で良し悪しを決めたりしちゃ駄目。
縫い目っていうものは、感情表現と同じなの。
たとえば、繊細でフェミニンな雰囲気の作品には、細かくて優雅な針目、素朴でオールドな雰囲気のものには、少しざっくりと、不揃いでもOK。ポップで茶目っ気たっぷりなものには、針目はかえって大きい方が似合ってる。
こんなふうに、自分で針目をコントロールして、イメージ通りに縫い上げる。
それが私の理想。
ただ、なかなかいつもそう上手くはいかないわよ、私も今まさに修行中ですから。
デザインを決めて布を選ぶ、布や糸の色をあやつる、それと同じように縫い目もまた作品を構成する大切な要素のひとつ。細かく小さく縫うことだけが 常にいいとは限らない。
針目自体の大きさ、縫い目と縫い目の間隔をどれぐらいあけるのが自分の理想なのか、どんな針目を美しく感じるのか、ちゃんと自分で意識しないと。
針目も大切な表現方法のひとつだから。
こうしたいという思いがあればこそ、そうなっていく。
ただ表面的に、縫ってあればいいっていうのでは何だか浅いし、私は針目に表情があって何か語りかけて来るようなのが好き。
パッと見すごく大きくて下手、でも、とてもその作品に合っていて人柄が表れている、そんなのを見ると、
「あ~、いい針目だな~、これは・・・」と思う。
手で縫う良さは、きっとそこにあるのです。
思うだけでも手は動く。不思議なことにね。

でも、まぁ そうは言っても気になるだろうから縫ってみました。
これはわたしのレギュラーな針目。

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針目と針目が離れているのが好きなの。

手と言えば、指ぬきは、悩みの種よね・・・。私もなかなか自分の手に合うのがなくて、何個買ったかしら・・・キルティングは金属のシンブルをしてやるんだけど、サイズがどうもみんな大きくて内側にテープを貼ったり指に絆創膏はったりして取れないようにしたり・・・逆にしっかりはまって固定されちゃうと、今度ははずれて欲しい時にすぐに はずれない。
あーーイライラするわーーー (`◇´*)
面倒だから最近はだんだんどうでもよくなって、痛くなるまでは素手で頑張る!みたいな日もあります。
いまだに自分に合ったものを捜索中です 指ぬき は。

 

さぁさぁみなさま 自分の手に合う針は見つかったかしら?
自分の手の繊細な感覚を受け止めてくれるのが、「良い道具」。
私はそんなふうに思います。
一人一人、自分に合うものが必ずあるはずだから、まずは道具箱をきれいにしてみましょう。
私も久しぶりに、これからやります!

(^-^)
おわり

 

 

2013-06-22 | Posted in 読みもの | タグ: Comments Closed 

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